SR400、500の誕生秘話”ロードボンバー”。皆さん、この名前をご存知でしょうか。今から23年前の1977年春、島 英彦氏の手によって YAMAHAのXT500をベースにした一台のカフェ・レーサーが 作られました。まだ、SR400/500の発売前で、国産の ビッグシングルのロードモデルがちょうど無かった時代に、 モトライダーという雑誌にて発表?されたバイクは、あっと いう間に大評判となり、XT500のキャンセルと、ロード ボンバーの注文が相次いだそうです。 バイク屋さんもメーカーからの話は無いものの、担当の セールスマンに注文したようですが、そのセールスマンさえ わかりません。それもそのはずで、このロードボンバーは モトライダー誌が、島 英彦氏のスポンサーになり できあがったロードボンバーを、エイプリルフールのジョーク として、YAMAHAから新型発表!見たいな感じで発表した といったものだったからです。 もちろん、このロードボンバーは、島氏の 「軽く、小さく、乗りやすい」というコンセプト に則り、島氏の理想の具現に向けて作ら れた、マルチエンジンを相手に戦い遜色の 無いパフォーマンスを発揮するための 理想のバイクだったのです。 ロードボンバーにはレース仕様車が 作成され、1976年の鈴鹿6時間耐久 (8時間ではなかった)に出場し、総合8位 クラス6位という結果を残しています モトライダー誌のロードボンバーに影響されてヤマハがSR500を開発したかどうかは定かではありませんがコンセプト自体はほぼ同じと考えられます。SRのデザインはこの当時からクラッシックなデザインでした。またキックしなないスタータも現実離れしていましたしかしそれがマニアには受けたようです。「けっちんくらう」という言葉もこの当時復活しました。 |